現場での仕事ぶりから、指名をいただいた仕事
この案件の始まりは、営業でもコンペでもなく「現場」でした。つじ農園の撮影で何度も顔を合わせていた発注元の理事の方から、「動画教材の制作を相談したい」と直接お声がけをいただいたのです。農業の現場を理解して撮影する姿を見ていただいていたことが、国の委託事業への参画につながりました。
大学の講義と、全国の現場をひとつの教材に
教材は、北海道大学・広島大学・豊橋技術科学大学などの研究者による講義パートと、実際の農業現場の実写を組み合わせて構成されています。ドローンによる農薬・肥料散布、搾乳ロボットを中心とするスマート酪農、AIを活用した収穫ロボット、選果システム、データ活用による養豚、高度環境制御の施設園芸、生産から消費をつなぐスマート商流——各地の先進事例を取材し、専門的な内容を学生に伝わる映像に仕上げました。
講義収録の編集では、資料スライドの見せ方・テロップ補足・実写映像の挿入まで踏み込み、「録画した講義」ではなく「教材として設計された動画」になるよう構成しています。
公的事業に求められる「権利処理」まで実務で
公的な教材制作では、映像のクオリティと同じくらい権利まわりの丁寧さが求められます。大学ロゴ・コミュニケーションマークの使用許諾確認、企業提供資料のクレジット表記(「資料提供:〇〇株式会社」)、出演者の同意書——発注元と連携しながらひとつずつ処理して完成まで進行しました。この経験が、行政・公共案件の進め方の土台になっています。
完成した教材は、農林水産省Webサイトの「スマート農業に関するオンライン教材」ページで公開されています。